そして…若いつもりの演出家からの手紙

さて、明日は「二人で狂う」の稽古が始まってからの初めてのオフです。
といっても、私は打ち合わせが二つあり、とても休める状況ではないのですが、それでも具現化しはじめた演出プランを再度見直し、練り直すのに必要な時間はとれそうです。

そうそう、告知し忘れていましたが、
本番は8月11日、なつかしの利賀山房ですよ。

いやー、あの小屋を「懐かしい」といえるなんて幸せなことですね。
そして、またあそこでできるなんて、やっぱり幸せなことだ。

そして、8月11日とはなんと、利賀サマーアーツプログラム全体のオープニングなのです。
…ということを、きのう演劇人会議の制作さんと話していて初めて知ったわたし。
あらぁ。なんて光栄なんでしょう。
いちょう、盛大にオープニングを飾ってきましょう!と気合が入った今日の稽古でした。


今回は、気持ちを入れ替え、新しい表現に挑戦しています。
前回は無謀な演出プランだったけれど、今回はけっこう戦略的だと思う。
いままでやりたかったことが、ようやく形になってくるような確かな手ごたえを感じています。
今回できてくる作品は、私のバックグラウンドや世界観、夢などを知っている人から見ると
「ああ、なるほど」といってもらえるものに仕上がる、はず。

そして、それは私には新しくないけれども、
世界にとって新しいかもしれない、という確信もあり。

いずれにしても、思いを一にして辛い稽古に耐えてくれる俳優がいて、
人との出会いを表現にできるアーティストがいて、
やさしいのに毒をもって世界を語ることの出来る音楽家がいて、
経験はすくなくても、底知れぬセンスを感じさせてくれる衣装さんがいて、
稽古場に足を運んで、いろいろな風を吹き込んでくれる表現者達が居て、
そういったものをすべて包んでくれる場を提供してくれるひとたちがいて、


ご他聞にもれずお金はないけど、ふと気付けばなんて豊かなんだろうと思う。


そして、今日は俳優がまた新たな一面を見せてくれた。
確かに表現としては未熟だけれども、かなりの可能性を感じられる横顔だった。
そういう、俳優本人が気付かずに持っているパワーを、表現の域に高めるのも演出家の大切な仕事だと思うから、今日掴んだ手ごたえは絶対に逃がさない。かならず洗練させて舞台に乗せてみせる。

寝不足の日々は続くけれども
余計な夢を見る暇はないからいいのだ。

現実をひたすらみつめつづけ、格闘することがすなわち夢の実現である。
いっぽずつ、一歩ずつですよ。

Ash
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by uronna | 2010-07-12 03:22 | 稽古場日記

復活。


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