利賀の秋― 芸術公園にて

a0015614_1375793.jpg夏に参加した、利賀演劇人コンクールの慰労会をかねた研修会を、鈴木忠志さんが開催するということで、各カンパニーから二名ほど招待いただいて、遊佐とふたりで利賀へ行ってきた。全ての交通機関を駆使した弾丸ツアーw。

今回は高校生の本番とまるかぶりなので、舞台の仕上がり次第ではお断りすることも考えていたが、ゲネでわたしの代わりに舞台を見守ってくれる心強い仲間の存在を感じたので、初日は彼女に任せ、懐かしくも恋しい利賀へ。熱い夏の思い出が残る場所の全てが、もうすっかり秋の風の中。ちょうど開演時間に利賀についたので、パワースポットより送念!

全員ではないけれど、お世話になった方々にもご挨拶ができた。役場で緊急時のために待機する松岡さんと次につながる話をして、瞑想の郷ではあいかわらずの笠原さんが突然使い方のよくわからない押し花機を出してきて、みんなで草むしりをした花曼荼羅に咲く赤い蕎麦の花をつんで会いたい人の顔を思いながら押し花にしたり。河崎さんの家では、念願のちーちゃんチーズケーキを頂き、わたしたちが直面したとてつもない喪失について話すことができ、しかもシチューを作って待っているから戻っておいでと言ってもらって。ありがたいことだと、心から頭が下がった。

バタバタと芸術公園に駆けつけ、鈴木さんからお話を聞いて、そしてボルカノでBBQディナー。個人的には「騙されたと思ってお食べなさーい」と千恵子さんの言う海苔巻きの卵焼きにかなり目ウロコ!もんじゃ変奏曲♪って感じ!その間に他の参加者の方々と話したり、鈴木さんから「お前が俳優やれ」って言われたり(それは「い、や!」だッ。涙)、綾さんに冬の利賀の話をきいたり、藤本さんとクナウカ裏話で盛り上がったり、丹羽さんに芋をもらったりw。夜になると川をわたってくる風が涼を通り越して寒を帯びているので、いつのまにかすっかり冷えてしまい、河崎さんのロシア風シチューを頂いたときには五臓六腑がじわーっとあったかくなった。でもこれは冷えの問題だけではないのだろう、きっと。


今回のコンクールの結果(最優秀賞、優秀賞ともに該当者なし)に対しては、演劇人会議の一会員としてまったく賛成はできないけれど、一参加者としては、自分と世界との距離を測るいい機会になった。愛するカンパニーのメンバー達、協力してくださったほんとうに沢山の方々にも、ようやく心の底から、ありがとうをいえる気がする。つまり、まだ終わった気がしていなかったのだが、ここにきて私にもようやく秋が訪れた。大好きな冬はすぐ目の前だ。


a0015614_1375770.jpgプロセスを見てはもらえないのは、コンクールなり大会なりの常である。
それでも、プロセスの充実っぷりといったらなかった。特に若手(全員かw)の成長には目を見張るものがあった。「フィルター」なんていうものは必要ないと今でも私は思うが、すべての観客が曇りなき眼(はっはっはっ笑)でみているわけではないので、次はかわりに精度の高い「モノサシ」を装備する。その獲得には時間がかかりそうなので、今すぐにでも旅立たなければ。いずれにせよ、私達は人生の午前中を生きているのだから、まだまだ何度でも新たな戦略を持ってスタートラインに立てるのである。

(Ash)
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by uronna | 2010-09-18 22:37 | 稽古場日記

復活。


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