エッセイ教室♪ その壱

さて、
クリスマス公演『オリエンタル・メサイア』も無事に終了しました。
クリスマスのお話だったせいで、もうクリスマスが終わってしまったような気になりますが、真のクリスマスはいよいよこれからですね♪

そして、高校演劇部では次のステップに向けて「エッセイ教室」が始まっています。
卒業公演の前に、まずは「表現力」とは何かを考える時間をとります。
俳優の表現力、のその前に、人間としての表現力を磨く必要もあります。

言葉をしゃべる、文章を書く、ということは、ひとつの自己表現ですね。
「しゃべりが下手」「文章が下手」な人はほんとうはいなくて、自己表現がうまくできるか、できないか、というただそれだけなのです。しゃべり言葉で表現することができなくても、書き言葉でできる人もいます。

ま、前置きが長くなりましたが、これからしばらく現役演劇部員たちのエッセイを紹介していきます。お題は「先生」です。

なぜなら、卒業公演は「先生たち」のお話だからです。


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幼稚園の頃から精神が弱く、コミュニケーションをとるのが苦手だった私は、誰とも関わらず一人で生きていこうと、幼いながらに考えていた。そんな私に初めて声をかけてくれて、私が初めて心を開いたのは、年長の時の担任の先生だった。その先生に言われた一言が今の私を作ってくれたと言ってもいいだろう。「あなたは一人じゃないんだよ」その一言をきっかけに、私はあの時の先生みたいになりたいと、歩み続けている。先生を辞めてからも私と繋がっていてくれ、時に助けてくれる先生。初めて心から向き合ってくれた人。

 そんな先生のことも忘れ、立ち止まりそうになったこともあった。幼稚園教諭になる夢も、先生に貰った言葉も忘れ、心を閉ざし、人と関わることを避け続けた。助けて、と手を伸ばすことも、人に頼ることもしなかった。ただ本の世界に住み浸いて、人を突き放し続けた中学時代。空っぽのままなんとなく部活をし、なんとなく過ごしていた。

高校に入り数ヶ月がたった頃、私は一人の先輩と出会った。それまでただなんとなく毎日を過ごしていたのに、その先輩に出会って、仲良くなるにつれて、人との繋がりについて考えるようになった。見失ってた繋がりを思い出すように、その先輩と話をした。一言一言を溢さぬよう、繋がりを確かめるよう、丁寧に聞き取り、話をした。相談したり雑談したり、時には言い争いもした。友達のように接してくれていたその人の口からある日、思いがけない一言が飛び出した。それは私が忘れてしまっていた、見失っていた大切な言葉だった。

「あんたは一人じゃないから」その一言は再び私の中を駆け巡って、大切なことを思い出させてくれた。人と関わること、私を一人にしないでくれる人がいること。その人と繋がっていること。そんな人達に出会えたことに感謝し、その言葉を、今度は私が出会った人達にかけてあげられるような人間になりたいと思う。

 そして、私のそんな言葉で救われてくれる人達のために生きていきたいと思うし、今まで出会った人達にその思いを伝え、返していけたらと思っています。そんな私の生き様を見守っていて欲しいと思います。


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「たいへんよくできました」(^^)/(ペタッ)

人とのつながりをとても大切にしていることがよく伝わってきました。
先生と先輩にかけられたひとつの言葉が、今のあなたを形成しているんだね。

社会的を築く動物である人間にとって「ひとり」になることは怖いことかも
しれません。「ひとりじゃない」って言われることで魂が救われる気持ち
よくわかります。「メサイア」の当パンでも書いたけれど、「ことば」を
かけてくれる人がいる限りは、世界のおわりはこないのです。

本がそんなに好きだとは知らなかったけれど、
よい作品の中にはたくさんの孤独が描かれているので、
いつの間にか淋しくなくなっちゃったりします。
これからは、人を突き放す為ではなく、理解する為に読んでみるといいね。

人が好きだからこそ、孤独を感じる時もあるね。
本当は一人じゃないからこそ、「ひとり」の時間もいっぱい楽しみながら
自分と向き合ってみてね。
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by uronna | 2011-12-19 14:08 | 稽古場日記

復活。


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