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「ヲg/三人姉妹」 パパ・タラフマラ

2月13日(日)
コーカサスを観た後、三軒茶屋から渋谷まで歩く。途中で美味しいカレーやさんを見つけて食す。とても得をした気分。でも、池尻から渋谷は坂がちなので結構疲れました。。。

で、夜は中野のSAIスタジオで、パパ・タラフマラの公演を観る。久々に一日二本立てコース。と思ったらこの公演自体が既に二本立てだった。

音に聞くパパタラは、実は初見。
どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、3年間待った(?)だけに期待は高まる。
(しかし今回はスタジオ公演ということで、普段とはだいぶ違うのかもしれないけど。)
しかしこのスタジオ、初めてくる人はゼッタイ中野駅から7分じゃ着かないぞ。パパタラ役者は身体能力が高いってことを誇示しているのか?チラシの「徒歩七分」は。

「ヲg」は、「ゴドーを待ちながら」なんだって。
そうかなあ。言われてみればそうか、と思う箇所もなくはなかったけれど、単なるとっかかりにしか思えなかった。始まってから2分の間はすごく良かったんだけどなあ。暗い中に覆面をした人たちが出てきて、息づかいだけが聴こえるの。下手に設えられた小さなモニターに映った植物が静かに揺れて。そのあとは、終るまで妙にがさがさしてつまらなかった。

「三人姉妹」は「凄いな。」
もちろんチェーホフのあれをモチーフにしているんだけど、いい感じに壊れている。
構造も壊れているし、人間も壊れている。その破綻具合が、崩壊寸前のところで寸止め状態。こっちに出ていた役者たちは、(きっと看板級なのね)なかなかキレのある身体で、表情が素晴らしい。ダサい衣装から黒い衣装に変わるとき、まるで自分の皮膚まで脱いだかのように変貌しちゃう。ほんとに綺麗になっちゃうのね。そして足の上げ方ひとつとっても素人くささはなかった。この役者さんたちは面白いや。なるほど、これがパパタラの魅力?とちょっとわかる気がした。

スタジオという空間も、功を奏していた気がする。

音は、悪くないんだけどたまに役者を食うのが気になった。

以上。
by uronna | 2005-02-18 01:32 | 劇評、書評、映画評

復活。


by kawasaki Alice