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ヴァンパイアが日本に!(興奮)

何気なく、東宝演劇部のHPをチェックしていたら見つけてしまいました!オーストリア発のミュージカル、ヴァンパイアが来年日本で上演されるって。ここのところミュージカルとは縁遠い生活をしていた私だが、このニュースにはちょっと血が騒いだ。
少し思い入れがあるのだ、このミュージカルには。

東宝演劇部のページ
読売のニュース

2001年秋、私はドイツ、シュトゥットガルトにいた。
ダイムラークライスラーの最高級車、マイバッハにのせるネットワークナビの開発で毎日忙殺されていたが、夜は上司のお供でカジノに出かける毎日だった。(汗)
そのカジノは滞在していたホテルからそう遠くないところにあり、劇場や映画館も融合された、シネコンの巨大バージョンのような施設に含まれていた。その併設の劇場で当時上演されていたのがこの『Tanz der Vampire』というミュージカルだった。

舞台の道を諦めて?普通の社会人になってからは大人しく仕事に没頭していた(嘘)私だが、舞台に関する嗅覚は衰えておらず、なんかこの作品にはオモシロイにおいを嗅ぎとった。「これは上司のつきあいで赤と黒のクルクル回る数字を追いかけている場合ではないぞ」と思い立った。
で、ようやく休みがもらえた日、上司に見つからないうちにホテルを出て一人てくてくと劇場への田舎道を歩き出したのだ。(タクシーで行け、とホテルの人に変人扱いされたが。天気もよく建物は見えているのだから歩きたい、と譲らなかったのだ。ちなみに数分後、道で大量の犬や馬のうん○と遭遇し、ホテルマンの親切な忠告を聞かなかったことを後悔したものである。)

片言のドイツ語でチケットがあるか聞くと、「ある」とのこと。
後ろの方のあまりいい席ではなかったが、劇場の雰囲気はよく、久しぶりにゆっくりミュージカルを観られる幸せに浸りながら座り心地もなかなかのシックな色調の椅子に体を沈めた。

ドイツ語はちょっぴり勉強したものの、舞台の会話についていけるはずもなく、ストーリーはハッキリ言って分からなかった。しかし照明、衣装の美しさに加えて、パワーのあるダンスシーンには全身の毛が逆立つくらいの興奮を覚えた。しかもその曲ときたら、「ストリートオブ ファイア」のテーマソングなのだ。(日本語でもカバーされている「ヤヌスの鏡」の主題歌だよ。知っている人、古いね。笑)
これにはびびったなあ…。
とにかくこのシーンがかっこ良くて、日本でもこれが観られる日は来るのかと、思いを巡らしたものだ。

あれから5年めにして、ついにヴァンパイアが日本にやってくる。
キャストを見ると、おー、市村正親に山口祐一郎の「モーツアルト!」コンビですな。あのちょっと愛嬌のあるヴァンパイアに山口ははまり役の予感もする。市村は、踊ってくれるのかな?

再び舞台活動に従事している今、ミュージカルを鑑賞する自分の環境も大分変わってしまったような気もするがこの作品には、今の日本のミュージカル界を変えるような斬新さが伴っていることを心から願う。そうしたら、私はミュージカルという表現形態に望みをつなぐことができるかもしれない。

まーいろいろ書いてみたけど、いや、単純に楽しみ楽しみ♪(適当だなあ)
by uronna | 2005-10-02 22:46

復活。


by kawasaki Alice