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テキサスホールドポーカー

7月22日(木)テキサスホールドポーカー_a0015614_1124125.jpg

ワークショップも中盤に入ってきて、今日は引き続き「シカゴの性倒錯」を読み込み、演じてみる。アリからの注文は引き続き「5つの質問」を良く考えながらシーンを読み解くこと。
すなわち、"Who am I?"(登場人物は誰なのか?=このシーンに現れる前に何をしていて、どんな所有物をもっているか) "Where is it?"(そこはどこなのか=登場人物はどんな感情のポイントにいるのか) "What do I want?"(何が欲しいのか=そのシーンに現れた理由は何か) "What am I gonna do for that?"(目的を達成するために何をしているのか=そのシーンでその登場人物は何をするのか) "What happens next?"(その結果、何が起きるのか=シーンの後にはどのような帰結が待つのか)。

これが、なかなか難しい。簡単に読めるような戯曲ではないのだ。下ネタだけで一シーンが終るところもあるし、登場人物は下ネタをしゃべるときのようにはっきりとは自分の感情を喋らないし。本当ならここにアップしてそのNusty words の数々を披露したいとこなんだけど、中高生の読者もいらっしゃるようなのでそれは控えておきましょう。舞台は18禁にはならないみたいだから、興味のある人は本番を観に来てください。山本亨さんがでるよ。

だから、アリの言うこの質問が重要になってくる。ひとつひとつのシーンについてこうやって丁寧に主人公の立場を読み解くことが肝心だ。しかし、34場もあるんだぞ、この芝居!これだから舞台って面倒なのよね。(笑

みんなが煮詰まってきた頃、アリが突然「ポーカーをやろう。」といいだした。
稽古場の真ん中にテーブルを出して、にわか賭場のできあがり。アリはどこでおろしてきたのか、大量の一円玉を参加者に配った。
何度かゲームを進めたあとに、アリは言う。
「みんな、このゲームとシーン読みはとても似てるんだよ。」

ふーん。。。確かに。
1回ごとのゲームが、ひとつのシーン。テーブルにいる参加者は変わらないけど、おりたり、おりなかったり、ひとつひとつのゲームに参加する人の顔ぶれは違って、状況も違ってくる。

「例えば今僕はだれか。さっきのゲームではったりをかまして全財産を失った、アリだ。ここはどこか、ポーカーテーブルの6ゲーム目で、僕は何を欲しているのか。(彼の全財産をもっていった参加者をみて)リベンジだ。そのためになにをするか。新しい戦略を練るだろうね。そして、勝つか、負けるかだ。」

いいことを聞いた。明日はもっと深く脚本を読み込んでこられる気がする。ペアになったダニー役の男の子と、1時間早く来ることを約束して、今日の稽古は終った。
by uronna | 2004-07-23 01:14 | 舞台のおはなし

復活。


by kawasaki Alice