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昭和は遠くに…?

2006年3月27日
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時代に区切りをつける日。

…なのかどうかはわからないが、なんだか似たようなテーマ(「昭和」)を逆から描いた舞台の二本立てな日でした。偶然なんだけどね。朝から役所に出頭してて、開演間に合うかあせりました。

一本目は日生劇場にて。『越路吹雪物語』。主演:池畑慎之介/演出:宮田慶子。
越路吹雪Fanの方が多いのか、平日の昼間なのに男性客も多かったです。年齢層はやはり高かったけど。
伝記モノの場合は、どうしても途中で説明が入ってきてしまうことが多い。
「○○年、×月。誰某は何々した。第二次大戦の激化により…」みたいなやつ。
事実を伝えるためには必要なのかもしれないけど、これなしでうまく話が運べないものかといつも考えてしまう。今回の場合は、岩谷時子役の高畑淳子と、真木小太郎役の草刈正雄がストーリーテラーも兼ねていて、ピーター演じる越路吹雪のエピソードを、ちゃんと説明も入れてから自分たちが演技に入るのが妙にベタ臭く感じる。いっそすべての説明を抜いてミュージカルにすればいいのに、とも思ったのだけど、ピーターの歌唱力などさまざまに無理もあるのかな、と思った。(でもピーターはいいですよ。あの独特の雰囲気。彼にしかできない演技。見事です。)
越路吹雪の人生を語ることは、そのまま昭和の芸事の歴史を語ることに通じる。ミュウジカル、それが妙にきらきらしい輝きを帯びた言葉だったころの話である。

二本目は、にしすがも創造舎にて『冬の花火、春の枯葉』。原作:太宰治/演出:倉迫康史。
東京国際芸術祭のトリを飾る、日本近代文学の演劇化作品。
ク・ナウカの女優さんも出演しているし、芸大の後輩たちが踊り子として出演しているし、(それを言うなら演出家も知っているし、舞台にも客席にもあまりに知っている人が多くて会場でキョドってしまうような(笑))身内のような気持ちで観てしまうのは経験上?あまりよくないので、部外者フィルターをかけて座りなおし、お酒を頂き、そして観劇。

a0015614_23562222.jpg(会場がこのように昭和のカフェ風になっているのです。女給スタイルはあたし的に「萌え」なんだけど、どうなんだろ。流行んないかなぁ?昭和カフェ。かわいいょ、着物にエプロン。)

太宰の作品を三本オムニバス形式で上演、っていうアイディアはすごくいい!さすが構成作家!(いや、もう成績つけてもらう関係じゃないから持ち上げなくてもいいわけですし、リップサービスではないょ。笑)今までOrtの作品を見ると大抵一、二回は落ちちゃってたんだけど(ごめんなさい)、今日はしっかり目見開いて最後まで見させていただきました。

キャッチにある、「本当の負け犬たちの物語」って、日本人の心をつかむよねぇ。。。
台詞も(狙ってるんだろうけど)ほぼ皆中。
敗戦、そして再建。「勝者に媚びる厚顔無恥な国民」に対する太宰の失望。
それは、そこにこそ希望を見出した同じ表現者の越路の楽観主義と対照的だ。ひょっとすると日本という国は、他の国に比べて楽観的な国民性を持っているのではないか、と欧米を巡業していた頃、思った。あの頃時すでに平成だったわけだが、私はまだ昭和を生きていた時間のほうが長かった。
いつの間にか、平成を長く生き、そして思う。
いずれの時代にも負け犬は存在する。「自分はLooserだ」と思った時点で容易くLooserになれる。負け犬の有無は時代ではなくて、土地かな。たとえばどんなに苦境に陥っても、負けたと思わないのが、アメリカ人。スティーブ・ジョブスなんか、自分で作った会社から追い出されてもまだ、それを「転機」とかいって頑張っちゃうんだよ。そんな国を相手に負け犬根性云々を説いても暖簾に腕押し。これは国民性だから。

越路吹雪は大正生まれだけど、人生の大半は昭和に生き、そして押しも押されもせぬ『昭和の歌姫』と呼ばれるようになった。太宰にいたっては、三つの時代を生きている。もっとも長く生きた昭和で、もっともたくさんの小説を残した。
この時代、軍国主義→敗戦→イデオロギーの転覆→高度経済成長と、めまぐるしい変化をとげた社会に生きた多くの人々にとって、越路の歌は華やかな世界への希望であり、太宰の文章は入れ替わる価値観をつなぐ楔であったろう。
よくもわるくもフレキシブルな国民である日本人にとって、昭和は「生きている」ということを実感しやすい時代だったように思う。そして、「人生は楽しい」ということを、何らかの手段によってわざわざ確認しなくても良かった時代かもしれない。

昭和は遠くになりにけり、なんていってみたところで。
生きている人の大半が昭和の方を多く生きている今はまだ、昭和は翳まない。
昭和生まれが馬鹿にされる時代を恐れて、SFCを選び最先端の情報処理を学んだはずが(そうだったのか?)いつの間にか、演劇界に身をおいて古き良き日本を探ろうとしたりしている。近代それは本当に私好み(女給の制服だけではなく、ね。^^)昭和よまだまだ燦然とあれ。

時代の結び目なんて本当にあるのだろうか、と深く考えるきっかけにもなった弥生吉日、私事ですが性…じゃなかった姓が変わりました。。。こちらはそんなに感慨深くもないけど…ε-(_- ヾ)ハァ・・・アレ?
(時子さま、クラブ斜陽ではお祝いにワインをご馳走して頂き、ありがとうございました^^おいしかった♡→ܫ←♡…★)


ash_yamaneco
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by uronna | 2006-03-27 23:56 | 劇評、書評、映画評

卒業式

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3月24日は、4年間通った芸大の卒業式でした。
(Mixiの方で写真などあげてたので、そちらから来た方には重複しますね、失礼!よっぽど嬉しいんだなこのお馬鹿さんが。とでも思っといてください。。。
4月からは、こちらのブログとmixi日記は別に更新することにします。)

写真は宮田学長のパフォーマンス。
おばかな私たちは読むことができず「忘れる…だよね?あの字。はなむけの言葉は『忘』キャハハ..+'(^0^ฺ)..+* 」とかなんとか言ってましたが、どうやら、『愛』だったようです。忘恩の徒もはなはだしいですが、社会の荒波にもまれ、愛の大切さにおいおい気づいていくことでしょう。
SFCの時と違って、今回は本当にいろんなことを「卒業」するような気持ちが強いです。

成績のほうは、相変わらずぎりぎりでとるのがこんなにうまくていいのかと思うほどぎりぎり。(笑)わたくしの人生を、象徴しているようでございます。
4年間、本当にいろいろな方に会い、啓発され、旧知の友からは励まされ、救われ、なんとか卒業することができました。この場をかりて、感謝の辞を述べたいと思います。
どうもありがとう!!
今後もウロンナ劇場をご贔屓に★ (→ܫ←)

ash_yamaneco
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by uronna | 2006-03-26 22:56 | 学校生活

リハビリ中。。。

3月21日

本日2006年3月21日は、私にとってBigDayになるはずだった。
しかし、その一日を私はベッドの上で過ごしてしまった。一生の不覚である・・・_| ̄|○。べつに寝過ごしたわけではない。(←やりそうだ。)親しい友人にはおいおい笑い話として話していくことだろうから、ここではおおくを書かないが、とりあえず3月21日夜現在、ひとりみである。(なんのこっちゃ・・・^^;)

ベッドの上に居ても、ネットは手放さない。もはや重度のネット依存症である私は、久しぶりに時間ができたのをいいことに、今日の演劇情報を物色。というかリハビリ。ここ一ヶ月、忙しくて見たい芝居も見られていない。気になる情報は入ってきても、実際に観にいく時間がとれなかった。

とくに今日まで、にしすがもで上演されていた「4.48サイコシス」は、どうしても観たかった作品。倒れて入っていたはずの予定が流れたとき、それではこちらを観にいけないだろうかと思わず考えてしまったほどの。この間亡くなったちー姉さんと親交を深めるきっかけともなった作品が、別の演出家さんの手で上演されている。(その演出家さんも、一時芸大に教えに来ていた方なので、顔見知りである。)観にいけないことはわかっていたので、先週稽古場を覗かせていただいたのだが、どうやら大掛かりなセットが組まれるらしく、稽古場だけでは全体像がつかめなかった。どのような上演になったのか…。気になる、気になる…!どなたか、観にいかれた方がいたら、感想を書き込んではいただけませぬか?お願いいたします!


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そしてこちらは、ク・ナウカ シアターカンパニー日仏合同作品『エルナーニ』。
売り出し中?の女優である本城典子が、タイトルロールをつとめます!これは必見★
ここの、出演者による稽古場日記がなかなか面白いです。って、ごめんなさい手前味噌かな?
ユゴー原作の「エルナーニ」は、韻律がとても美しいことで有名。嗚呼、フランス語が堪能だったらなぁ・・・。
(高校の時必修だった仏語、覚えてるのは『彼女はどこ?』と『部屋を一部屋予約したいのですが』だけ。これでどんな会話すんねん。)

最先端の呼び声高い「チェルフィッチュ」も公演中だった。
こちらは、岸田戯曲賞をとった「三月の五日間」を読んだときには「やべえ、面白・・・」って思ったんだけど、これをどんな風に舞台でやるんだ?と思ったのも事実。実際舞台で見たら、戯曲読むのよりつまんないのかもとも思った。まだ観られてないからなあ。。。好きな人、嫌いな人、いろいろいるみたいだから、これについてもいろんな人の意見聞いてみたいなあ。
そういえば、主催の岡田さんがこんど「ドリル」に出るらしい。こちらは、音環つながりでかなり話題のイベント。自己責任で行ってみると面白いかもしれない。

かなり熱が上がってきそうな気配なので、これにて。,゚ Θ゚),゚ Θ゚),゚ Θ゚)
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by uronna | 2006-03-21 20:16 | 舞台のおはなし

もう一人のサラに…

ある友人が去った。さよならも言わずに。

私がそれを知ったのは、ニセコのゴンドラの中だった。
連絡をくれと短い留守電を残していたのは、彼女と同じ劇団の男優さん。そのひとは私の携帯を知らないはずだ。
一瞬、嫌な予感が胸をよぎる。
「板が走らないからショップへ行っていい?」
板が走らないのは本当だったが、静かな場所で電話をかけて、その嫌な予感を一刻も早く払拭したかったのだ。ひとりで行くこともできたが、予感が的中したときにひとりでいる自信がなかった。

「もしもし?」
電話の相手はすぐに出た。
そして、私の想像通りのことを、ひび割れたような声で、丁寧に伝えた。
「どうして。」と私が言った言葉を、相手は字義通りにとって彼女が死んだ理由を説明してくれた。
私のそれは問いではなかったのだけれど。

その人とは、3年前に利賀で出会った。
新参者に冷たい(ように見えた)あの地で、はじめてあたしを「アッシュ」って呼んでくれた人だ。夜な夜なビールをあけては、紫煙の中で演劇の面白さを語り合った。
サラ・ケインのことを一番最初に教えてくれたのも彼女だった。
「こんど、東京でこんなんやるから、みにきて」
演目は『4時48分サイコシス』。因果なものだ。彼女だってサラだったのに…。

鬱との壮絶な戦いを描いて、脱稿後に自ら命を絶ったサラ・ケインの戯曲は世界中の人に衝撃を与えたが、それは遠く離れた英国の劇作家の個人的な自伝ではなく、自分の、あるいは親しい友達の話かもしれないと、誰もが思うからなのかもしれない。

「でも、あなたにはたくさん友達が居る…」

「友達に何を差し出せば、友達はあんなふうに支えてくれるの?」

「何を、差し出すの?」

冒頭の台詞は今でも彼女の声で聞こえてくる。

サラと同じ病を患っていた彼女は、去年私が演出家コンクールにサラ・ケインの「BLASTED」で出たときも、観に来てくれた。終演後に、「やっぱ、サラはおもろいんや、ってこと教えてくれてありがとう」といってくれた。それから少し話をして、「また来年な」といって別れた。

ちー姉さん、ほんまや。また、来年っていっててん。忘れてしまったのん?
あたしが次の年コンクールに出るかどうかもわからんし、姉さんがまた利賀に来てるかもわからん。でも、生きてたらきっと、会えると思ってた。芝居を続けてたら、当然会うやろって。


苦しかったんだろうな。
演劇をやる人はみな、作家もだけど、いつも死の淵を覗き込んでいる。
淵の向こうに何があるのかを、いつも考えている。
考えすぎると、往かざるを得なくなることもあるのかもしれない、そうかもしれない。
あるいは、こちら側に留まる理由がなくなったときには。


長々書いてはみたけれど、
言葉の無力さを痛感するだけ。
なんて空虚なんだろう。
サラ・ケインも、痛切にこの無力感を味わっていたのだろう。薬で朦朧とする意識の中で。

それでも書いたのは、一人でも多くの人に、この女優さんが生きていたことを知ってもらいたかったから。必死で生きて、生の意味をからだで表現しようとしていた美しい女優さんがいたことを、覚えていて欲しかったから。言葉は、記録という意味ではまだ、役に立つことがあるのではないかと思うから。


「大丈夫?」
電話を切った後に様子がおかしかった私を心配してくれた友達がいた。有難かった。

・・・ちー姉さん、あなたにもたくさん友達がいたよね。きっといま、全国の色々な場所で色々な人があなたの死を悼んでいる。。。心から、寂しがっているよ。

山をおりたら、姉さんのことを書くね。そう思いながら走らないボードを駆った。涙は、山頂付近に立ち込めていた霧に混じって溶けていった。このときばかりは、滑走の邪魔をしていた霧を有難いと思った。

心から、冥福をお祈りします。
姉さんが転生してきたら、今度はあたしが姉さんってよばれるように、もっともっと勉強しておくね。。。



関連サイト
fringe
桃園会HP
荒木千童追悼特別掲示板
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by uronna | 2006-03-16 03:51 | 舞台のおはなし

ただいま~

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楽しかった卒業旅行も終わりました。
卒業旅行だけに、いろいろ学ぶ旅でした!

写真のお土産から★
やっぱり話題のじゃがポックルは、すごい人気でほとんどの売り場で売り切れでした!

六花亭の新製品『マンスショコラ』は、ビターでおいしいですょ!超薄いの!
(↑っって、なんで自分で食ってるんだ!?)

ところで、白馬ハイランドスキー場の一日券がペアで当たってました。。。
(応募した覚えがない^^;)なんでだ!?いかないっつーの!

ash_yamaneco
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by uronna | 2006-03-14 21:20 | その他のおしゃべり

ニセコは…

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残念な天気でした(>_<)
せっかくのニセコで雨!!
仕方がないから、こんなんで盛りあがってます☆
ash_yamaneco
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by uronna | 2006-03-12 14:59

エゾ富士

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ルスツ山頂より
(てか『えぞ』くらい変換してくれ…おばかな携帯ちゃん(^_^;))
ルスツは景色最高でしたが、雪微妙でした。
ash_yamaneco
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by uronna | 2006-03-11 07:31

出遅れた…

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現在ルスツに向かって移動中。ってか遅っ!
昨日は何故か懐かしの迷作『私をスキーに連れてって』を見ながら突っ込みながら酒が進み(*_*)今朝気が付いたら10時!移動日なのに~
人気No.1のルスツ、いきなり午後入りでござる…

写真:昨日の夜ご飯と結君の為に吹雪のテイネ♪この木立を縫って滑るツリーランが最高☆
ash_yamaneco
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by uronna | 2006-03-10 13:11

テイネ最高

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雪降ってます☆
てかテイネ最高!昨日のキロロに比べても全然こっちの方がいい?
これはセンターハウスの味噌ゴマらーめん。激ウマ~(T_T)
ash_yamaneco
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by uronna | 2006-03-09 13:10

手揉みジンギスカン三種

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北の味覚満喫ちゅう(^.^)
ash_yamaneco
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by uronna | 2006-03-07 21:22

復活。


by kawasaki Alice
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