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『奥州安達原』

国立劇場・小劇場にて

『奥州安達原』
・朱雀堤の段
・環の宮明御殿の段
・道行千里の岩田帯
・ひとつ家の段
・谷底の段

思い出深い「奥州安達原」のしかも「ひとつ屋」と「谷底」が観られるとあって
随分前にチケットを取りました。
ちょっと歌舞伎に浮気して無沙汰していましたが、
実は人形浄瑠璃LOVE MOREなわたくしです。

くなうか「奥州」のときにあれだけにらめっこした床本です。
「ひとつ屋の段」なんて諳んじているわ!(笑)
いやー、楽しみでした。


環の宮明御殿の段は、有名な「袖萩祭文」が見ものの段ですが、
映像では見たことがあったのですが、実際に観るのは初めて。
いやー、こんなに泣けるとは意外でした…^^;

しかし、良く考えるとストーリーそのものが「お涙頂戴」なんですよね。
今思えば「奥州安達原」って、母と子の物語なんだ。。。
若気の至りで東武士と駆け落ちして、身を落とした袖萩と、その子お君。
袖萩とその母浜夕。
そして、岩手と恋絹、岩手と貞任。
それぞれが複雑な事情を抱えて、母よ子よと相手を思う心に打たれる。

お君が自分の一重を苦しむ袖萩にかけ
「このまた冷えることわいの、そなたは寒うはないか」と問われ
「いえいえ私は、温こうござります。」
小さな膝をカタカタ震わせながら答えるこのシーンは、やっぱり名シーン。

垣根越しに二人を見て、打掛をなげてやる浜夕の
「ままならぬ世じゃな、町人の身の上ならば若い者じゃ、悪戯もせいじゃ、
そんな良い孫娘生んだ娘、やれでかしたと呼び入れて、
婿よ舅といふべきに、抱きとうてならぬ初孫の顔もろくに見ぬは、
武士につれそう浅ましさ…」
という台詞にも、この時代の武士の妻ならではの「生き辛さ」が良く出ていて泣けてきます。

でも、ここの大夫の語りは、ちょっと劇的過ぎて引きました…^^;
千歳大夫だったんですが、、、衰弱しているはずの袖萩がなんだか
元気に聞こえてしまったなあ。。。

そしていよいよ眼目の「ひとつ屋の段」。
今回は豊竹咲大夫が休演ということで、代わりに竹本文字久大夫による「ひとつ屋」でした。
なかなかの美声ですしテンポがすばらしく、グイグイひきこまれる語りです。

私は桐竹勘十郎さんと吉田玉女さんが大好きなのですが、
今回は勘十郎さんが岩手を遣い、玉女さんが貞任でした。勘十郎さんの遣う岩手はゾクゾクするほど良かったです!やばかった。鬼婆で人殺しの岩手にすんなり感情移入できちゃうんだから不思議ですよ…。
玉女さんの見せ場はここよりも、「環の宮明御殿」といえますが、それでも谷底で現われる貞任の貫禄充分の遣い方には惚れ惚れしました。ラストシーンは岩手を抱えている貞任と、玉女さんの横顔で決まったところに幕が引かれていくわけだけど、(中央には新羅三郎がいるんだけど、まあそれはともかくw)このシーンは舞台写真で売ってたら買ってもいい(笑)。

襲名したばかりの豊松清十郎さんの生駒之助、吉田和生さんの恋絹も味があったなぁ。


それにしても、やっぱり奥州安達原ってヘンな話だなぁ。
いや、すごい完成度だと思うけれど、やっぱり入り組みすぎてておかしい。。。

こんな近場で変装し合っていて、ばれないのはやっぱりおかしい(笑)。

そして、人形浄瑠璃ってやっぱりすごいなぁ。
だって、こんな残虐な話が、普通に演じられちゃうんだから。
旅人の腕がすっぽり抜けたり、恋絹の腹を割いて血まみれの赤ん坊が取り出されたり
するシーンで笑いが起きるんだよ、こんなの、人形浄瑠璃じゃなきゃありえない。



いやー、満足。おなか一杯です。
人形遣い派の私にとっては、4列目中央がとれたのもラッキーでした^^



勘十郎丈のインタビュー記事発見
http://www.performingarts.jp/J/art_interview/0806/1.html
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by uronna | 2008-09-18 23:46 | 劇評、書評、映画評

なぜ海老蔵はこんなにイイのか。

新橋演舞場にて新秋九月大歌舞伎を観劇。

昼の部

★ 『源平布引滝』三幕

義賢最期
竹生島遊覧
実盛物語

★ 『枕獅子』

海老蔵があまりに良い!という評判を聞きつけて、行きたい行きたいと思っていたら機会を頂きました!!!ちょうど稽古も夜稽古の日に当たっていたので、ラッキーです!

『源平~』はまぁ、言ってしまえば海老祭りというか、
海老がカッコイイということだけで終始してしまいそうな感じ。

特に「義賢~」は、派手な演目で、病床の伸びきった前髪を振り乱して大立ち回りを演じる。
後半はもう、目が離せない荒事の連続。
うわー、一幕目からこれでいいわけ!?とかなりドキドキ。
一幕目で死んでしまうわけだし。

で、二幕目からは別の人の役で出てくるのですが、今度は策士実盛の役なんですね。
子役を相手に穏やかな口をきく、白皙の美しいお侍さん。
海老蔵ファンでなくても、これは海老「様」とか呼びたくなってしまうぞ。

口跡のよさ、見目形の麗しさだけではなく、それこそ舞台の神様に愛されているようなあの特別なオーラはなんなんですかね?
脇役好きの私が立ち役に惚れ込むことはないと思っていたけれど…うーん、海老蔵は別格のような気もしてきた。。。。。?
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by uronna | 2008-09-16 21:32 | 劇評、書評、映画評

懐かしい顔

横浜トリエンナーレにインドネシアのカンパニー「テアトル・ガラシ」の演出家ユディと映像作家のジョンペが来ていたので、稽古が終わってから会いに行ってきました!

横浜に着いたのはもう21時半回っていたけど、お店に入っていくなりジョンペが
「AAAAASH!!!!」
って駆け寄ってきてくれて嬉しかったなあ★

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短い時間だったけれど、お互いのアップデートをして、今興味があることなどについて
濃い話ができた。ユディ、ジョンペと話していると、あっという間に気分は二年前に遡る。
川崎ファクトリーで過ごした日々について、とめどなく話が盛り上がる。

過去のことを語るのも楽しいが、未来のことを語るのはもっと楽しい。
ひょっとすると、来春くらいにまた、会えるかもしれないね♪

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カメラを向けるとなぜかシリアス顔のユディ。
もっと自然に隠し撮ればよかったです^^;
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by uronna | 2008-09-15 23:46 | 舞台のおはなし

『小栗判官・照手姫』

シアターΧプロデュース IDTF08参加作品

脚本・演出 遠藤啄郎
演出・振付 ケイタケイ

牧野さんの出演する舞台を観に行った。
ちょうど、稽古しているシアターΧのプロデュース公演だったし、なんとこの日は偶然にもいつもより1時間も早く稽古が終わったので、開演に間に合って観ることができた。

なんと、ロビーでM城さんに会いました。^^



さて、公演はすべて満席という最近のシアターΧではみたことがないくらいの
盛況。出演者ががんばって客を集めたのだろうか?ほんとうにすごい人だった。

私も噂の「子供ディレクターチェア」みたいなのを持って桟敷観劇。
初めてみたときは「おいおい、まじかよ」って思ったけど、80分くらいの観劇ならそれほど辛くはない。しかも、、前の方で見られるから、目の悪い人には後ろで見るよりいいかも。。。

コロス芝居(ダンス)なので、私たちの近松と近似的なものも感じたが、
ケイタケイさんのパワーにひきつけられてしまい、ずっとケイさんの踊りばかり見てしまった。
すごいなぁ、この人。。。

まだワークインプログレスの段階らしく、また来年本番があるみたい。
また観たいと思う。
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by uronna | 2008-09-14 23:42 | 劇評、書評、映画評

『猫とフーガと二人の女』(宣伝)

★川崎ファクトリーにて今週末です!!!★

劇団の仲間が川ファクで公演をやるのに、稽古がまるかぶりで観にいけません(T-T)
というわけで、通し稽古をみせてもらいました!

空気感のある、独特の世界です。
想像力をけっこう消費しますが、緩急のある時間の流れが心地いい♪
役者が羽ばたけば、余風で観客も3センチくらい上がるかも。

ぜひ、都合がつく方は観にいって下さい!



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ただ寂しかった、私とあなたと彼女のネコモノガタリ

砂の上の企画
『猫とフーガと二人の女』
【作・演出】司田由幸
【出演】麻生素子 高澤理恵 渡辺隆太
【日時】2008年9月13日(土)14日(日)15日(月)
全日18:00開演(開場は開演30分前)
【会場】川崎ファクトリー
【料金】全席自由席2000円
【お問合せ・ご予約】nekona@live.jp

ご予約は、上記アドレス、または、司田、高澤宛に
①お名前②ご希望日時③枚数 を明記の上、お申し込みください。
折り返し「予約完了」メールをお送り致します。
当日受付にてご精算下さい。

当日は終演後に会場にてささやかながら打ち上げらしきものも予定しております。そちらもどうぞご参加下さい。

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by uronna | 2008-09-04 23:22 | 舞台のおはなし

『EKKKYO---!』

@ザ・スズナリ

イベントとしては大変面白かった★
大満足。

個人的には「劇団山縣家」と「羽衣」にやられました。
ズッギュゥゥッゥウウウウウンン!
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by uronna | 2008-09-03 23:55 | 舞台のおはなし

復活。


by kawasaki Alice
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