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ソラソバ学習帳

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西方の人

4Rude、という劇団。
縁があって前作からお手伝いさせていただいている。


言葉の殆ど無い、身体重視の作風は前作から顕著になっていて、

それは、スタッフには結構酷なワークを要求されるものだけれど

オペレーションの現場は、まさに俳優と同じ身体性をキープする必要があり

その緊張感が嫌いではないと、いまさらにして思う。


天をつきぬけるような白い梯子が印象的な舞台装置。
シアターχの機構を余すところなく活用したプラン。

そして、演出兼主演の芥川龍之介が、演出から自由になれたとき、それは初めて演出の意図を超えた奇跡的な舞台に昇華されるんだろう。

その奇跡が、起きるのはいつか。


千秋楽までにはかならず。

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by uronna | 2010-01-29 23:14 | 舞台のおはなし

Dawn(夜明け)とDusk(黄昏)の間に



夜明けと、黄昏。
写真では見間違えることもある。

有明の月が出ているほうがDawn。金星(宵の明星)があるほうがDusk。

でも両方映っていなかったら?


☆☆☆


大田区福祉施設『うめのき園』に行ってきた。
軽度の障害をもつ大人のひとたちが、作業をしたりして過ごしている施設。縁あって今回はここで、5人のユニットで小作品を二つ上演した。

ひとつは新年会ムードを盛り上げるおめでた演目、もうひとつは心ほっこり系朗読劇。昨年から一緒に作品作りをしているハチとM木さんに加え、声優畑の方がふたりも参加してくれたことで、ずいぶん遊び心とバラエティに富んだ演目になった


10歳くらいの無邪気さをもち、
先の見えない未来を懸念しなければならない本当の子供よりもたぶん
底抜けに朗らかなおとなたちが、

目をキラキラさせて
手や身体を叩いて
あるいはとびはねながら、
大声でわらいながら、
私たちの用意した作品の中に飛び込んできてくれた

忘れられない一日になった。



ほぼボランティアといっていい企画だけれど、
こういう作品作りに携わらせてもらうと自分がほんとうにやりたいことが見えてくる。だって、自分が楽しまないと相手も楽しませることができないもの。

俳優としても演出家としても、原点には「観てくれる人に喜んでもらいたい」という欲望があって、そういうのを「甘っちょろい考え」みたいに排除してた時期もあったけど、自分が核の部分で「おめでたいやつ」であることは認めざるを得ないのだし、逆にそういう人間にしか作れないものを作っていけばいいのだと腹をくくったら異様に楽しくなった。

自分の人生は自分という役者が演じきるしかない、のだ。



さて、UWP放浪で培われたか、あるいは船の経験か、
はたまたG大でのモルモット的アーティスト養成修行の成果か、
なにがおきるかわからない「観客参加型」芝居においてやたらと燃え上がる私の演者魂。持てる芸はまだまだ寡少にして未熟でトホホであるが、それでも天真爛漫に喜んでくれる花のような笑顔に囲まれ、ありえないくらい豊かで思いも寄らない反応に出会うことで久々にこっちもゲージが振り切ったこのやりきった感は余分なものをドバッと排出して、一気に高校生くらいの身体にまで遡らせてくれるような錯覚すら引き起こす。(あくまで錯覚w)


終わった後に食堂で一緒にご飯をいただいていたら、
かわるがわるみんなで「ありがとう」っていいにきてくれて、
その屈託のない笑顔に、「こっちがありがとう」だと思った。

「きもちいーい」といって、出会いがしらにわたしの胸に顔をうずめてきた入所者がいたっけ(注:女性ですw)こんなに素直に甘えられる人、きょうび子供でもいないと思う。手も足も出ないよ…。一緒に手をつないでダンス踊ったり、歌うたったり。ネタのあるかぎり遊んだなあ。あの笑顔は当分忘れられない。

こういうの、初めてじゃないはずなのに、
なぜ特別になったのだろう?

おそらく、今のわたしにとって必要だったのだ。

そして、そう考えられるのは、今までのことがあったからに違いない。


入所者のみんなの「またきてね」、という言葉のおかげで
木枯らしの中で施設を後にした五人がだれひとり「寒い」と言わなかった。
ずっと抱きしめていたい言葉とはこういうもの。
ほんとうに、心というのはふれあうことであたたかくなる。


この経験は、積み重ねていきたい。
まだまだノウハウも少ないけれど、もっといろいろなことができるはず。自分の糧となり、そして誰かが喜んでくれることでもあり、続けていけたらいいとおもう。いや、続けなければ。

夜はおそらく、明けたばかりなのだ。


☆☆☆
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by uronna | 2010-01-13 21:29

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