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レミゼ 2000回バージョン

5月26日(木)

レ・ミ 再び。
2000回バージョンの企画を知った時、ほとんどのレミファンはかなり興奮したのではないだろうか。私は、した。
チケットをゲットするために土曜日の午前中を全部つぶして電話とネットにつきっきりで悪戦苦闘したのではないだろうか。私は、した。
しかも平日の昼間が取れてしまい、授業または仕事をサボることになって休みをとるのに苦労したりしなかっただろうか。私は、した。

というわけで、そこまでしても観たい、レミ2000回バージョンキャスト@帝劇。観てきました。

今井バルジャン
あいかわらず、声域の広さと豊富な声量で歌い上げる。私は今回のキャスト、今井バルジャンで正解だと思う。今まで見てきたキャストの中でも、歌と表現力の点でぴか一。

加賀ジャベ
いうことなし。バルジャンじゃなくてジャベールに加賀さん、ってのがコアなファンには嬉しいところじゃないか。やっぱ、ジャベはこのくらい「おじさん」で、カッコいくなきゃだめだよね。

島田エポ
LOOK DOWNの登場シーンで、再び彼女のエポを見られることに戦慄。あの目つき、しぐさ、やっぱりこの人を凌ぐエポニーヌがでないのも仕方ない。だってそのもの、なんだから。

岩崎ファンティーヌ
なんであんなにかわいいんだろ。10年前と全然かわらない。すずのような声と、ブルースっぽくなる低音。二つの声色をうまく調整してのI dreamed a dream. 聴き惚れました。

岡アンジョ
うー、ちょっとおじさんになっちゃったけど、あのカリスマ性は健在!やっぱりアンジョルラスはこうでなくっちゃ、っていうくらい華のある男、岡幸二郎。すばらしい。

石川マリウス
この人はやっぱり、演技が上手。マリウスのおぼっちゃんぶりをしっかり表現して、好演でした。どうして石井一孝じゃないのかな?とも思ったが、石川さんのマリウスの方が私は好きだったのを思い出した。

斉藤テナ
ああもう、大好き。この黒さがいいの。斉藤晴彦のテナルディエはとにかく、芸がこまかい。一挙手一投足から目が離せない。二度と観られないと思っていただけに、嬉しい。

森テナ夫人
やっぱ、この貫禄と、出てきただけで笑えるアピアランス。いろんなテナ夫人をみたけれど、森クミさんのテナ夫人は明るく憎めない。かなり好きだ。

知念コゼ
このキャストのなかでは、一人だけ浮いてしまっている。ザンネン。でもがんばりは見える。


やっぱり、このキャストで見るとかつてどれだけこのミュージカルがすごかったかが思い出される。最近、「レミゼ見たけど面白くなかった」みたいな話を聞くことが多いのだけど、それは最近の舞台がどこか、変質してしまっているからなのだろう。キャストも、加賀&滝田のダブルキャストで集中的にやっていた頃とはわけが違う。女優も、島田、岩崎のような大物が不在になり、歌を聞かせて演技も出来る役者が減っている気がする。
はっきり言って、この2000回バージョンはプレミア料金払っても観る意味のある公演だったと思う。これはファンとかひいきとかそういうことでなく、いまの日本で舞台をやったり、観たりしている人間ならば絶対に、観て得られるものがある、という意味である。

やばいね。これを凌ぐミュージカルを、果たして創ることができるのか。
いつかは・・・。
by uronna | 2005-05-26 19:05 | 劇評、書評、映画評

復活。


by kawasaki Alice