たべるトンちゃん【取手・永山小学校】

今日は、本番。
mixiに書いた日記をそのまま抜粋します。。。
普段はあんまりそういうことしないのですが、読みたいと非mixiユーザからもリクエストがあったので…^^


☆☆☆
成田線にて空港に向かっています。このルートは昨年のインド行き以来。懐かしい(^_^)

さてこの車内での時間を利用して今日の『食べトン』の総括を…忘れられそうも無いことをいとも簡単に忘れてしまうのが人間だから。

今日の公演先は取手の永山小学校【青空教室】。お客さんは誰よりも純粋な瞳と心を持つ故に自らを閉ざしがちになってしまう子供たち。

a0015614_025178.jpgパフォーマンスが始まるまでは勝手に喋る、動き回る、一時として静かにしていない子供たちだったのに、芝居が始まるとキュッとその世界に注目してくれる。
惑わされない眼。彼等の心は嘘を許さない。もし役者の動きに一分でも嘘が含まれていたら、彼等の興味は失われてしまうだろう。役者も演奏者も指の先まできちんと感覚を通し真摯な演技をしなければならない。見守る。

ここ数ヶ月、音が絵本から立ち上がってくる方法を模索していた。『トンちゃん』はもともと、戯曲のような、歌のような、韻文的な響きを帯びた不条理世界。マトモに向きあうだけではダメ。私達がこの絵本から得た印象なんかを再現したところで本以上に面白くなんかならない。生身の役者が目の前で動く、この演劇にしかない特性をトンちゃんに付加して魔法をかけないと。

果たして子供たちは魔法にかかってくれた。子供だましなんかじゃない。『食べるトンちゃんはトンカツやに売られていき食べられるトンちゃんになりました おしまひ 』などという唐突で珍奇で、大人なら絶対に納得のいかない結末をしっかり受け止めてくれた。ある時には本の中に入り、ある時は演奏者と一緒に物語に音をつけてくれた。
『さいごがかなしかったけどとてもたのしかったです』
体をぶらぶらさせながら感想を述べてくれた子がいた。セットの蚊帳にくるまって離れない子がいた。トンちゃんの歌を覚えて歌いつづけてる子がいた。a0015614_0262451.jpg

いろんな場所、いろんな空間で芝居をやる意味を、師匠は「新しい観客に出会いたいから」だと言っていた。それを言うなら今日のこの『教室演劇』はどうだろう。アップに居た時、海外の行く先々で知的障害を持つ子供たちに歌を歌っていた。各国共通の澄んだ眼に怯みつつステップを踏んだ。あの行為の意味が漸くわかった気がする。作り手としての自覚を持って彼等と今日、出会えたことをとても幸運に思う。こんな機会を与えてくれた友人にも感謝したい。

a0015614_0264789.jpgパフォーマンスとワークショップのあとは、給食がでた。懐かしい匂い。隣に座ったN君が余りに無邪気にはしゃぐので、あたしまでつい笑いの渦に引き込まれ、食べ終ったの最後になった。前の席の男子のヘン顔攻撃にやられて牛乳が飲めずいつも最後になってたあの頃を思い出す…

とか書いているうちに成田に着きました!さて、また新たな観客に出会うために、私はチェックインカウンターに向かうとします。
帰国は4日予定、向こうから日記書けたらまた報告します♪
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by uronna | 2006-11-28 13:48 | 舞台のおはなし